アメリカ移住者の知って欲しい医療知識!アメリカでの薬の受け取り方
12.02.2025 | ブログ

アメリカの医療制度は日本と異なる部分が多いですが、薬の受け取り方1つとっても大きな違いがあります!
処方箋の発行のされ方、薬局でのお薬の受け取り方、保険会社との関わり方など、解説しました。ぜひご覧ください!
アメリカでの薬のもらい方
日本
受診した医療クリニックで処方箋が発行され患者さんがそれを近隣の薬局へ持って行って提示し、お薬を購入・支払いをする。
アメリカ
多くの場合、患者さんが指定した薬局へ医療クリニックが処方箋データを送信。患者さんが薬局へ出向く、またはオンラインで薬局で薬を注文しお薬を購入・受け取る。
※状況やお薬の種類によっては患者さんへの紙の処方箋が渡される場合もあります。
アメリカではクリニックや薬局、保険会社の役割がしっかり分かれています
クリニックでは処方箋は出せても、薬局での薬の取り扱いやお薬の価格、患者さんがお持ちの保険がお薬に適用されるかなど、細かい部分は把握できないのがポイントです。
よくある薬局でのトラブル
この薬は自分で買ってね、と言われた!
処方箋が保険適用されてない場合など、薬剤師が患者さんご自身での購入を促すことがあります。または、薬剤師からの口頭説明なしに一部の薬がもらえないこともあります。
もらった薬の内容は患者さんご自身でチェックのしましょう。足りない薬があった場合は、なぜもらえないのか、どこでどう手に入るか薬剤師に確認、保険会社に相談しましょう。
薬局を変えたい!どうする?
処方箋が送信された薬局ではなく別の薬局で処方を受けたい場合は、希望する新しい方の薬局にその旨を伝えて下さい。
薬の名前、容量、前の薬局の情報、加入している保険情報などを希望の薬局に伝え、処方箋を移してもらうことができます。
クリニックへの連絡は不要で、薬局でやり取りができます。
保険適用なのに薬の値段が高い
加入してる保険の内容によっては、一部のお薬には保険適用されなかったり、元の薬の値段が高くて Co-Pay (自己負担額) が高額になるケースもあります。
ジェネリック薬への変更ができるケースや、医師に確認して別のお薬に変更できる場合もあります。まずは保険会社にご相談のうえ、保険適用のお薬をご確認下さい。
処方された日数分のお薬がもらえない
長期処方のお薬に対して保険会社が受け取りのルールを設定している場合があります。
90日間処方したのに30日間しかもらえない、などのケースも発生します。
複数回に分けて注文し受け取る (リフィル) など、受け取る方法がありますので、保険会社に患者さんが直接確認いただく必要があります。